やっとここまでやってきました。
今日は昨日作った感光乳剤の塗布とチェック用シートの製作。

まずは
1.感光乳剤の塗布作業

準備するものはこんな感じ
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a.感光乳剤
b.紗を張った製版枠
c.バケット
d.スクレーパー
e.塗布した後に立て掛ける為のラック
大事な事があります。
感光乳剤は光に当てると硬化していくのでこれからの作業は暗い室内でしかできません。
なので写真が汚いですが、ご容赦を。

ではまずはバケットに感光材をたっぷりと。(半分程度)
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これをスクリーン面に添わしながら上下に。
乳剤が均一になるように表裏を丁寧に塗っていきます。
厚くなりすぎないように注意。(写真は両手を持って撮影する事が出来なかったので乳剤は入れてません)
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出来上がったらラックに移して暗所で一晩乾燥。
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ドライヤーを使ってもいいんですが、慣れないのでじっくりと自然乾燥します。

2.版下製作

これが意外な課題が出まして。
版下の作り方には以下のような方法があります。黒いシートを手でカットして作る方法もありますが、やはりイラレ等で。そしてプリンタ出力でしょうか。
この時、家庭にあるインクジェットプリンタで出力するとインクって結構透明なので濃度差が少ない為、結構失敗します。
ここはレーザープリンタ(モノクロで)を使用する事をお勧めします。
さて実際にやっていきますが、レーザープリンタで印字する方法としては

a.レーザー用OHPシートに印字する
b.トレーシングペーパー(トレペ。トイレットペーパーじゃないです。)に印字する。
c.コピー紙に印字し、無地の部分の透明度を上げる為にサラダ油を塗る。
c案はちょっと後が面倒そうなので却下。
無難にa案から始めようと思いましたが・・・。

今の時代はOHPなんて使わないんですね。どこにも売ってなくて。ネットで探したらえらい高い。皆、プロジェクターを使う時代なんです。
仕方なくb案で行くしかなくトレペ探し。トレペは売っているんですが、何とも薄く。40g紙って半端なく薄いんです。
案の定、レーザープリンタの中でジャムってしまって大変な事に。

さて
どうするか?やり方をご紹介します。
まず普通のコピー紙の短辺にノリテープを貼ります。
(A4,A3のレーザーどちらでも良いのですが、用紙は必ずこの辺から手差し給紙するようにします。)
そしてコピー紙にぴったりと合わせるようにテープ糊がついてない辺を合わせて、そしてその辺からゆっくりと紙を下すようにしていくと紙がずれずに重ねる事ができます。
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こんな感じになりました。
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紙はレポートノートのようになってますが、この辺から給紙すればジャムらないんです。
理由はピックアップローラーっていうのがあって、その部分で重送をチェックしています。そこをクリアできれば紙送り経路はパス。
(プリンタメーカーでは保証はしませんので自己責任でお願いします。)

プリント設定ですが、プリンタによっては濃度調整が設定できる機種もあります。可能であれば一番濃度を濃くしておきます。
そしてできたのがこちら。
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焼き具合をチェックする為のテストチャートと、ロゴ。
明日はいよいよ試し焼きです。