Fablab_urawa_betaをご利用頂きありがとうございます。

2016年の準備段階から丸2年。多くの方々と皆様の考え、思いをご一緒に創造する場として当FAB施設を
運営させて頂き、本当に素晴らしい経験を多々させて頂きました。
改めて御礼申し上げます。

始めて会う方々からFabLabってどうして始めたの?って良く聞かれます。
あまり話をした事もありませんでしたが、この施設はそもそもは2012年に発行されたクリス・アンダーソン著の
「makers」という本から始まっています。
21世紀はデジタルで産業革命が始まる。と題した本です。
新産業革命として3DプリンタやCNC、レーザー加工機で製造方法、品質管理、産業構造が変わっていくという本です。
2012年発行後、約6年経った現在を見ると上記のツールは夢の道具ではなく、実際に使われています。
只、当時の予測程市民の生活に直結していないのも事実かと思います。
しかし、直接目にする機会は少ないですが、企業内での産業用途には確実に普及しています。
(機械も業務用の為、高額ですが)
ジェット機の部品やUV等オンデマンド印刷もデジタルツールで作っている時代になりました。
一方の課題は市民が3Dデータを扱えるスキルの普及が想像以上に進んでいない事も大きな要因かと思います。

40年程昔、DTPという言葉が流行りました。今は死語かもしれません。
当時印刷物を作る為にはガリ版や写植など文字をデジタルで作る文化ではない時代でした。
今はワープロ、PCでも文章が作れそのままプリンタで印刷できます。それもカラープリントも。プリンタも数万円から買える時代になりました。
小部数の簡易本でしたら簡単にできる時代となりました。
時代はどんどん変わっています。機器もどんどん進化します。
問題は人々が必要とする道具であり道具を使いこなすのは人間であるのか、道具に使われるのかという事が一番の問題かと思います。
DTPは2Dです。平面上のデザインです。3Dは立体。4D(アニメーション)は時間軸のある4次元です。
Fablab_urawaを運営してまだ2年ですが、私達にも得意不得意は当然あります。
Fab施設では造形も当然ですが、モノ作りに関わるもの全て、電子回路もプログラミングも全てが対象になります。
その中で私達の得意分野は3Dと4Dの造形(モデリング)。電子回路、プログラミングに関しては多くのボランテイアの方々に指導頂き支えて頂きました。感謝感謝です。
今の私達の思いは6年前に遡り自ら本当に道具を使いこなし生産する「maker」を目指そうと思います。

そんな計画を検討した結果この度、事務所を移転する事としました。
勝手ではありますが、2018年2月20日をもちまして当Fab施設の業務を一旦終了させて頂く事となりましたのでここにお知らせ致します。