先日、制服を着た高校生の女の子がふら〜と「見学したいんです」とやって来られました。
対応してもらったのはStaffの諒君。
話を聞いていると、特別、何かをしたいようでもなく。ほんとにふら〜と来てしまったと言う感じ。
どうも、この夏、暑さで受験勉強に集中できず、新学期を迎えて自分が遅れをとってしまったのではないかと不安になり逃げ出したい気持ちでここに来たようです。
こんな時はそーっと話を聞いてあげるのが一番。誰にも言えず自分だけで悩んでいたんでしょう。
いろんな話をしていたようです。来場された時は顔が強張っていたけどだんだん笑顔が現れてきたのは周囲で見ていた私にも感じました。
後から諒君から話を聞いたら彼女は早稲田大学の教育学部を目指しているようです。
本当に受かるんだか、プレッシャに負けそうになっていたようです。勉強自体の進め方自体の悩みではなく、自分に自信が持てなくなっていたらしい。
Staff 諒君は慶応大学法学部3年生。彼も同じように高校3年の夏休み明けのこの時期、目標大学に不安を持ち出して、受験科目を変えるべきかいろんな悩みに苦しんでいたそうです。
悩みに悩み、彼が決めた答えは「もう振り返らない。先に進むだけ。」との決意。
皆、受験生にとってこの時期が大きな試練になるようです。
目標を明確に持ち続けられ、集中していられるかどうかを試されるんですって。
彼が彼女に言ってあげた言葉は「自分を信じる事」。その一言以外、後はずーと彼女の話を聞いてあげていただけらしいです。
同じ境遇にいて苦しんでいた人通し、何か通じ合うものがあったんでしょう。
しっかりと在りたい姿を描けていられるか。在りたい姿と現状のGAPは何か?を正確に捉えてそれをしっかりとスケジュール内で潰していけるかどうかなのですね。
彼は自分の学校名は教えなかったそうですが、私から見ても慶応の学生って独特の雰囲気があるんです。
多分、彼女にもなんとなく伝わったんじゃないでしょうか。
その後、諒君が記念に一つしてあげた事がレーザーカッターで「しおり」の制作。
受験生にとっていつも持ち歩いているものが「豆単」「出る単」と言われる英語の参考書との事で。
文系でも理系でも英語は必須なのでこの参考書をとことん記憶するんだとか。
ほとんどのページがマーカーやポストイットで埋め尽くされていき、その進み度合いが自分への安心感につながるらしいのです。
いつも持ち歩く参考書だから、自分に自信が持てなくなったらこの「しおり」を見てと。
ちょっと、彼、スマートすぎるけど!。僻みます。
しかし、素直に受験生の心の支えになれれば幸いです。同じような不安を抱いている方も大勢いるかと思います。気持ちの切り替えが必要になったら是非遊びに来て下さい。
そんなFabを目指します。